IT未経験でおすすめしない職種とその理由

知識

未経験者向けに、企業独自に行う教育・研修体制もあれば、提携先のスクールの講習を受講する体制もあり、企業によって様々ですが、教育訓練給付制度を活用して資格を取得する人もいれば、独学で取得する人も中にはいます。

その中でも、近年では、各業種において、IT(情報技術)の波が大きく、転職市場で慢性的な人手不足で未経験者からでも募集している求人を見かけます。それでも、IT業界では様々な職種があります。

ITは大きく分けて2種類に分けられる

ITでも様々な職種がありますが、大きく分けてフロントエンドバックエンドがあります。それぞれみていきましょう。

フロントエンドとは

WEBサービスやアプリケーションの見た目に関する部分の開発

【解説】システム開発の種類は大きく2つ。フロントエンド、バックエンドの違いについ

いわゆるユーザー目線で使うデザインを開発し、エンジニア視線だけではく、デザイナー視線としてもUI(User Interface)やUX(User Xperience)を重視して開発を行うため、腕がかかる仕事の一つ。

UI(User Interface)…ユーザーインターフェイス、ボタンやアイコンなど、ユーザーが接する部分のこと

UX(User Xperience)…ユーザーエクスペリエンス、ユーザーがアプリやサイトなどを使ってみた体感のこと

画面上で見えやすいシステム開発の一つで、WEBサイトや、アプリの見た目である部分の配置、ユーザーの使い勝手を見越した開発が必要になってきます。

バックエンドとは

WEBサービスやアプリケーションの機能面やデータなどに関する部分の開発

【解説】システム開発の種類は大きく2つ。フロントエンド、バックエンドの違いについて

ユーザーから見えないシステムも開発のこと。アプリの動作やデータなどシステムの開発のほか、私たちの生活の見えない部分で保守管理や運用を行っており、なくてはならない仕事の一つ。

アプリの開発や動作までを行う上で、PHP、Python、Javaなどのプログラミング言語を活用している。

ITパスポート以外にも基本情報技術者試験などの国家資格を必要とされている

フロントエンドでおすすめしない職種3選

ITの中でも、おすすめしない職種が3種あります。転職活動を行ってきた中で、あまり融通が利かない(シフト制)ことが多いですが、それでも頑張って取り組みたい方は検討してみる価値はあるかともいます。

  • WEBデザイナー
  • 動画編集
  • SNS運用

WEBデザイナー

フロントエンドの業務の中で競争率が高く、人気の職種の一つ。それぞれのグッドポイントバッドポイントを見ていきましょう。

  • 安い単価のものが多いが、中には高額の単価もあるため、年収1000万円以上を狙える可能性もある
  • 働き方に自由度がある
  • 独立も目指せる
  • 競合が多く、実務経験がないとなかなか難しい
  • 専門学校や大学等で科目を修得することがメジャー。働きながらはかなり厳しい
  • 研修を最長1年とIT実務を3年以上しないと独立してWEBデザイナーとして働くことが難しい

動画編集

YouTubeやニコニコ動画などの長編動画から、YouTubeのShortやX(旧Twitter)、Instagram、TikTokなどの短編動画など、比較的に人気の職種の一つ。基本的にはITの知識がなくてもできる仕事ですが、それぞれのグッドポイントバッドポイントを見ていきましょう。

  • ITの知識がなくても仕事として食っていくことができる
  • 動画のプラットフォームの収益化、案件動画で稼ぐことも可能
  • 動画運営に携わったり、独立して働くことの自由度が高い
  • 競合が多く、収益化に時間がかかりやすく、初期は難しい
  • 動画編集のスペックのあるPCと対応する動画編集ソフトの初期費用が高い
  • プライバシーや倫理の部分での炎上や誹謗中傷などのコメント等に注意する必要がある

SNS運用

ブログや動画などをX(旧Twitter)やInstagram、TikTokなどのSNSを活用して情報を発信する仕事の一つ。それぞれのグッドポイントバッドポイントを見ていきましょう。

  • 情報の発信ツールとして活用することで、閲覧数やフォロワーを稼ぐことができる
  • SNS運用の経験があると広報としての採用されるきっかけ作りにも
  • 影響力が強くなると、瞬く間に共有されることになり、拡散することができる
  • インプレッションや広告収入などある程度の閲覧数を達しないと収益化につながらない
  • 誤字脱字、誤爆などアカウント管理に気を付けなければならない
  • 誹謗中傷などのアカウントからの妨害も受けることもある

未経験者は業務委託の研修・業務を受けながら自社の研修を受ける

一部、求人サイトの求人を見ていくと、IT業界は人材派遣がメインのため、自社の研修期間は以下の業種を強いられます。研修期間は短くて1か月程度、長くて1年習熟度により期間が前後することがあります。
そのほとんどは、取引先の研修と業務を行いながら、自社の研修を受けるの方法が9割強です。かなりハードです…

  • 携帯ショップの販売
  • コールセンター業務
  • ヘルプデスク業務
  • 事務(経験者向け)

携帯ショップの販売

携帯ショップの販売は、大手3社(ドコモ、au、ソフトバンク)のサービスと製品を販売する仕事です。大手家電量販店での勤務となる派遣業務となります。
基本的に、開店から閉店時間のどこかの8時間勤務で土日祝を含む完全週休2日のシフト勤務することになります。

コールセンター業務

コールセンター業務は、取引先の業務のインバウンド(受電)またはアウトバウンド(架電)を行います。業務は様々で、主にインターネットサービスやプロバイダーのカスタマーサービスの業務になることが多いです。クレーム対応もこのコールセンター業務で多くあります。
完全週休2日制(土日祝も勤務)のシフト勤務することになります。

ヘルプデスク業務

ヘルプデスク業務は、顧客先のサービスや製品などの技術的サポートを行う業務で、問題発生から解決まで行う業務です。IT業界に入ると、この業務を行うことがあります。
3交代勤務のシフト制もあれば、完全週休2日制(土日祝休)の勤務も中にはあります。

事務(経験者向け)

事務職を経験している方向けに案内される業務です。基本的に勤務は完全週休2日制(土日祝休)が多くありますが、求人倍率が高いのが現状です。

委託先が決まらないと入社手続きが進まない

人材派遣をメインに行っている会社で無事に内定が決まり、承諾すると、業務委託先と面談を通して配属が決定します。この配属が決まらないと、入社手続きが進みません。一般的に内定承諾をすると、雇用契約が発生するため、承諾後の辞退は経歴に傷が残ります

内定が決まっても入社に時間を要してしまうケースや、会社説明会とオリエンテーションで大きなギャップがあったりするケースなどが後を絶たないため、面接や内定時にしっかりと見定めておくことが大切です。

最後に…(ITを本気で目指したいなら面接の逆質問でコレを聞け!)

気になった求人は、求人サイトで詳細を確認してみましょう。特に、土日祝休みにこだわっている方は、応募の段階や面接でも相談してみましょう。また、面接担当から逆質問されることがありますので、この時に聞いてみましょう。

  • 研修制度(社内研修は外注か自社で行っているのか)
  • 土日の出勤があるのか(完全週休二日制で土日祝休みかどうかの確認も含む)
  • 業務委託先はどのような仕事があるのか(説明がなければ聞いてみる)
  • もしご縁があれば、入社前までにやっておいたほうが良いこと
  • 会社に配慮してほしいことがあれば面接担当に相談しておく

特に、就職したい企業があれば、上記のPOINTを抑えておくと良いでしょう。5社中3社は一次面接や内定をもらえるケースが多いです。

ただ、最終的にはご自身で決めることなので、判断材料も含めて聞いておくと良いでしょう。

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